• 床メレオン

    2012.12.07
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    こんにちは!前回に引き続き、設計の矢崎です^^

     

    今回は前回のブログに書きました「あるモノ」の紹介です。

     

    「あまり仰々しくブログに書くとハードル上がるからやめてー。」と大工の石田さんに言われましたが、

    あえて仰々しく書かせていただきますよ!!(それくらいボクは感動しました!)

     

     

     

    現場に行くと正方形に切り取られた床板(相生杉の無垢材)が作業台の上に。

    さて何に使うものでしょうか!?

     

     

    まず正方形の板の端に小さな長方形の浅い切れ込みを入れました。

     

     

    そこにおもむろにスクリュードリルで穴をあけてしまいました!

     

     

    次に切れ込みに沿って慎重に鑿(のみ)を入れていきます。

    このときは息を飲み込んで静かに見守るカメラマン矢崎。

    とは言いつつ、「ピピッ、カシャ。ピピッ、カシャ。」とシャッターを押し続けていました、すいません。。。

     

     

    ・・・そのころ、小屋裏では大工のプリンスこと、高橋 大輔くん (本名) は点検ハッチを

    取り付け、黙々と作業中。(↓取り付けた点検ハッチと高橋くん↓)

     

     

    1階に戻ると、正方形の板は裏返され、裏からも長方形の穴を鑿(のみ)で綺麗に削っていきます。

     

     

    綺麗に穴をあけ終わると、どこかでよく見る金具が出てきました!

    ここで勘の良い方ならもうわかりましたか??

     

     

    先ほどまで彫っていた穴に金具がピッタリはめ込まれました!!

     

     

     

    そうです!この床の穴(床下点検口)の蓋を作っていたのです!!

     

     

     

     

    もちろん、すっぽりときれいに蓋ははめ込まれ、「おぉ!パチパチパチ!」

    しかし「きれいな寸法で納まりましたね。」というような簡単な話ではないんですよ☆実はコレ!!

     

     

    下の写真をよく御覧下さい。。。

     

    さて、おわかりいただけましたでしょうか・・・?

     

     

     

     

     

    いかがでしょうか!?

    蓋の部分と周りの床の部分、相生杉の木目が繋がっているのがわかりましたか!?

    実はコレ、もともと同じ一枚の板だったのです!!

    ということは、加工の失敗は許されない大事な床材!!

    以前床材を張る時、床下点検口の位置を決め、この蓋の部分が周りと木目が繋がるように

    計算され、カットしたものを大事に保管してあったのです!!

     

    粋なコトをするじゃないですか☆

     

    ブログを書きながら改めて感動してしまいましたwwwww

     

     

    ではまた♪