設計 山田です。
矢野さんブログ「木工事 完」できれいに完結した大工工事ですが、すいません、僕の方でももう少し紹介させてもらいます。
というのも、この建物では通常既製品を使うところをあえて大工によって製作しているものがかなりあるのです。
例えば、
こちら幅木(ハバキ)。
床と壁が接する部分に取りつく部材ですが、余り主張しすぎないように部材を小さくしています。大きさを自由に決めれるのが大工製作の素晴らしいところです。
そしてこちらは窓枠。
縦横の部材がが45度でくっつく「トメ」という納まりにしているので、加工が非常に複雑です。石膏ボードが差し込まれる溝も彫り込まれています。
次は階段。
向こうが透けて見えるスケルトン階段です。
下から見ると
このように鉄骨部材の上に木製の階段板が乗っかっています。
続いて多目的室の机
机の脚は一見単純そうに見えますが、
このように溝を彫った上に、
加工した部材をはめ込んで、
このような仕上がり。設計する方はしびれるんです、こういうの。
なんだか、乗ってきました。
次は、、、
???
なんでしょうか、この八角形の物体は。
実はコレ、書斎コーナーの「足置き」なんです。
素足でのっかるとさぞかし気持ち良いことでしょう。
そして、
きれいに組みあがった本棚に
化粧の板が貼られました。
本棚は裏の階段側から使います。
キッチン上の小さな吹抜け
上には回廊が。
回廊からみると
こんな感じ。
見えているのは階段裏側と手摺。もちろん大工の手作りです。
一気にご紹介しました。
見ての通りとても手間のかかる仕事ですが、ひとつひとつ丁寧に作られ、とてもきれいに仕上がっています。
大工のみなさん、本当にお疲れ様でした。