光を取り込む家
木立に佇む山荘

光を取り込む家

case.91 静岡県静岡市 S様邸

設計士のコメント

都市の中心部にありながら、3階建てにすることで快適な通風と採光を確保したお住まいです。 一回り小さな3階部分は視界に余裕を持たせ、見上げた際の圧迫感を軽減すると共に、近隣へ落ちる日影の問題にも対応。 南北方向に大きな開口を設け、スリット階段や大きな吹抜けを採用することで、3階から1階まで光を導きつつ効率よく換気できるよう工夫しています。 アプローチは敢えて長く取り、通るたびに市街から個の空間へと気持ちを切り替えられる構造としました。

物件概要
概要
住まいの物語
外観

腰壁を低く抑え、落下防止の為の手摺を取り付けたバルコニー。腰壁の支点のみでは強度に問題が残るため、上下にも支点を設け、ファサードとバランスを取って十字型としています。

木の壁は表は表札掛け、裏は自転車置き場として活用します。

「街」から「家」へとゆるやかに気持ちを切り替えられるよう玄関は敢えて奥に配置し、長いアプローチを設けました。

外観
坪庭
外観

跳ね出しのバルコニー。深い軒は風雪や陽光を遮ってくれます。軒天にはレッドシダーを貼りました。

外観
エントランス

エントランスには大容量の3mのシューズボックスと、便利な土間収納を設けています。

シューズボックスの上部は飾り棚として使用できるよう、間接照明を埋め込んでいます。

エントランス
坪庭
階段

1階と2階を結ぶのは、蹴込みのないシンプルな階段。
オープンにした手摺とネットを組み合わせることで、圧迫感のない開放的な空間としました。

2階と3階を結ぶのはスリット階段です。蹴込み板がないので、上部に設けた明り取りから採光した光が直接1階まで届きます。

階段
リビング

眺望、通風、採光を考え、暮らしの中心となるLDKは2階に配置。

キッチンをフロアの中央に据え、リビング・ダイニングを隣接させて配置することで、南北方向に大きな開口を確保。

明るい日差しと心地よい風が通り抜ける快適なLDKとなりました。

リビングダイニングキッチン
リビングルーム

便利な畳スペースと、レッドシダーを貼った壁面。この壁面が内観・外観上のアクセントになるため、バルコニーの軒天には1階のような装飾をしていません。

リビングルーム
キッチン

北面に設けた大きな窓と、上部の吹き抜けで開放感のあるダイニング。

上部の窓は3階の子供部屋に繋がっており、建物内の通風路となっています。

キッチン背面には引き戸で隠せる収納棚を配置。
閉じてしまえば白い壁のように見え、品物をスッキリと収納することが可能です。

キッチン
キッチン

開放感を重視し、階段室は区切らず連続した空間に。3階の子供部屋は壁面の一部をFIX窓とし、階段へ光を導くと共に視覚的な圧迫感を軽減しています。

階段
子供部屋

3階に設けた子供部屋は多くの開口を設けており、非常に明るく、居心地の良い空間となりました。

子供部屋
木立に佇む山荘
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