平成住宅日誌―平成建設住宅部スタッフブログ―

  • 第二章 番外編 RES-P

    Posted on : 2009.11.24

    今日は、設計の半田です。前回のお話通り、RES-Pという杭の工事を写真でお見せします。

    今回の現場は、当初、SWS調査の結果柱状改良というセメントミルクを使用した深層改良工法の予定でした。当社の場合、セメントを使用した浅層改良(表層改良)、深層改良(コラム)の場合、実際の現場の土を使い設計強度がでるか室内配合試験を実施しています。

    設計強度がでる事が確認されて初めて、実際の改良工事となります。現地は、表層に多少の盛土と粘土質の土が有り、2m付近から愛鷹ロームが現れます。

    今回検討すべきポイントは、表層0.5mから2m付近に確認できた土の土質でした。どうやら腐食土が混じっており、この部分の土を採取して前述した屋内配合試験をした結果、思うように強度が確認出来ず、セメントミルクに依る柱状改良を断念せざる負えませんでした。そこで、採用した改良方法が48.6mmのパイプを打ち込むRES-P工法でした。ベタ基礎の下に打ち込む為パイプの本数はなんと103本にのぼります。長さは6.0mです。 パイプの間隔は、今回の場合800x875になっています。

     

    1、              これがパイプです。48.6φで肉厚が2.4mm、材質はSTK500と言う一般構造用炭素鋼材です。長さは 今回6mです。  

        

    2、              材料の搬入です。

    3、              RES-P工法の為の専用杭打ち機です。トルク管理をする事で杭のその深度での耐力を確認できます。

    4、              打ち始めです。垂直を確かめながら慎重に打ちます。最初は、圧入させますが、硬質層やロームの様に粘着力 の強い土質の場合は、回転圧圧入、振動を加え所定の長さを打ち込みます。

      

    5、              打ち終いです。最後の1mから1.5mは、かなりの硬い層でしたので振動を加え打ち込んでいます。

    何とか、天気にも恵まれ1日で103本打ち終わりました。来週には建て方が始まりそうです。建て始めましたらまた、報告いたします。

    現場の皆さん、本当にご苦労様でした。

  • 第二章地盤調査その3

    Posted on : 2009.11.12
     今日は!設計の半田です。随分更新するのが遅れてしまいました。なにせ
    9月中旬からうれしい事に引き合いが多く、忙しい毎日を送っていました。
    これも、お客様のお陰です。
     早速ですが、本日はCASE1のSWSデータを実際に見てみましょう。
    通常SWSデータを見るときには、1m当たりの半回転数NSWから、地盤
    の支持力や沈下量を導くと共に支持層を想定し、地盤判断をして行きます。
    1、支持力の算定
    支持力については、基礎底部から2mまでの平均を求めます。
    国交省告示1113号の告示式は、以下の通り。
    qa=30+0.6NSW (KN)
    NSWは、基礎の底部から下方2m以内の距離に有る地盤のNSWの平均
    値(ただし、NSW>150の場合は150とする)
    粘性土、砂質土の区別は無し。
    また、標準貫入試験N値に換算するのには、下記式を使用する。
    粘性土の場合  N=30Wsw+0.5Nsw (KN)
    砂質土の場合   =20Wsw+0.67Nsw(KN)
     
    上記の式に表のWswとNswの数値を入れる事により表の右側の換算N値
    と、支持力を求める事が出来る。一度試しに計算してみて下さい。因みに
    Nswが0の1.75mから2.5mの支持力は表ではーになってますが
    計算上は、30.0となります。すなわち、1KNの荷重で回転なしで自沈
    し場合、粘性土では支持力が30KN、砂質土では、20KNという事にな
    ります。
     
    2、国土交通省告示第1113号より
      告示に書かれている地盤の許容応力度を求める方法の一部を抜粋しますと、
      基礎の底部から下方2m以内の距離にある地盤にある地盤にスウェーデン式
      サウンディング試験の荷重が1KN以下で自沈する層が存在する場合もし
      くは、基礎の底部から下方2mを超え5m以内の距離にある地盤にスウェーデ
      ン式サウンディングの荷重が500N以下で自沈する層が存在する場合にあっ
      ては、建築物の自重による沈下その他の地盤の変形等を考慮して建築物又は建
      築物の部分に有害な損害、変形および沈下が生じない事を確かめなければなら
      ない。と、有ります。
       従って、CASE1の場合、上記の条件の下方2m以内に1KN以下での自
      沈が存在する為沈下量の検討が必要となる。2mまでの沈下量を即時沈下量と
      し、日本建築学会の「建築基礎構造設計指針」では、2cm以下、2mから
      5mまでの沈下量を圧密沈下量とし、同指針では10cm以下とされている。
      結果的には、2mまでに50cmの自沈層が有り、沈下量に換算すると2.3
      cmとなる為、即時沈下量が2cmを超えるため支持層となりうる3mまでを
      なんらかの方法で地盤補強する必要が生ずる。
     
         CASE1 SWSデータ
     
         
     
       少しまた専門的になりすぎましたか?このままですともっと専門的になり
    そうなので次回は、先日地盤改良工事をした現場の写真をお見せします。工
    法的には、48.6mmの鋼管を数多く打ち込み地盤全体を安定させる工法で
    す。なぜこの工法になったかを含め説明したいと思います。
               
     
  • 外壁コンテスト グランプリ受賞

    Posted on : 2009.11.09

    設計の池上です。

    先日 サイディング最大手ニチハ(株)主催の全国コンテストで、応募総数501点の中からなんと!私が設計したT様邸の外観デザインがグランプリに輝きました(≧∇≦)/  なんとお客様には30万円相当の旅行券がニチハより贈られることになりました!! 

    旅行好きなお客様だったので、何か佳作的な賞でも当たれば喜ばれるかなと思い、応募してみたのですが、まさか1番とは・・・。 先日雑誌の方も出来上がり、表紙と4ページ特集されています。

    今週からニチハのHPにも掲載される予定です。

    外壁コンテスト グランプリ3外壁コンテスト グランプリ2外壁コンテスト グランプリ1

    雑誌の方は 本社 住空館にお越しいただければ、お見せする事ができます。

    平成建設のHP こだわりの住まい case.25 にも詳細が載っていますのでご覧ください。

    現在、次なる賞が期待できそうなオシャレな住宅も施工中です。来月初旬にはお客様のご厚意で完成見学会をおこなえると思います。楽しみにしていて下さい!

  • 木材探し

    Posted on : 2009.11.06

    こんにちは。設計の池上です。

    先日は材木屋さんに 現在計画中のI様の和室やニッチに使う木材を探しに行きました。

    材木屋の倉庫

    膨大な数の まだ加工されていない長さ4mを軽く超える無垢の板が立て掛けてあります。

    大きさに圧倒されながら、お客様から聞いた予算と、イメージに合う板を探します。

    写真の倉庫はほんの一部で、この10倍以上大きい倉庫が他に有り、宝探し気分で掘り出し物が無いかうろうろします。

    ちゃぶ台

    倉庫の奥は加工場もあり、かわいいテーブルを作っている最中でした。

    ようやく 予算とイメージに合う物が見つかり、仮予約♪ きっとI様に気に入っていただけると思います。

    カタログに載っている製品と違って、1つ1つ全て異なり世界に1つしか無い無垢板を せっかくなので使ってみてはどうでしょうか? 掘り出し物探して来ますよ♪