住宅事業部 設計の半田です。約1年半ぶりの投稿になります。
何せ、内容を構造という難しいものにした結果、少々敷居が高くなってしまい・・・・・!
そんな事も言っていられませんので、この1年何をやっていたか報告したいと思いますが、本日は、最近当社で施工された液状化対策に適していると言われている地盤改良工法についてレポートします。 環境保全型地盤改良方法と施工している会社では名付けている様です。以前から有った砕石を使用した砕石パイル工法です。
液状化に対応した工法には、サンドコンパクションパイル工法が一般的ですが大規模な建物用の工法で住宅には適しません。小規模住宅の場合これが!と言った工法が見当たらず、鋼管杭で施工される場合が多い様です。そんな中で、砕石パイル工法が東日本の震災の際に有る一定の効果が有ったと言う事で脚光を浴びています。
今回まさに液状化の影響を受けると思われる事と、近隣の河川や池の水への影響を考え、砕石パイル工法であるHySPEED方法を採用しました。私の担当では有りませんが、見る機会が有りましたので写真を載せたいと思います。
まず、電柱を建てる時に使用するオーガーと言う機械ににている特殊な装置を使い、予定杭長まで掘削を行います。杭径は400φ~650φまであります。
次に掘削が終わった穴に20mm~40mmの砕石を投入しながら(20センチ程度毎)、ドリル逆回転で押し込んで行きます。砕石パイル及び周辺地盤ともに圧密が掛かります。
そして上記の様に完成します。
土の粒子が大きい砂質土の場合、粒子間に間隙水が有ると共に、表面水位が高い地域では。地震の揺れに依り、砂の粒子は、下層では密になり上層では液体状になります。そして噴砂となって地面に吹き出してきます。砕石パイル自体の隙間が水を通しやすいため、水圧をうまく吸収し液状化に依る噴砂をも未然に防ぐ効果が有ると言う事です。
地盤補強方法には、様々な工法が有りその土地に有った補強方法を選択する事が重要だと考えます。
大変面白いBLOGが多くなっていますが、堅いBLOGも有って良いかと思いますので面白く無いかも知れませんがこれから住宅を考えている方の為に少しでも役に立てればと言う事で技術BLOGを続けたいと思います。
皆さん、飽きずにお付き合い下さい。次回は、液状化のメカニズムについて簡単にお話しします。
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