平成住宅日誌―平成建設住宅部スタッフブログ―

  • 第1章 土質3

    Posted on : 2009.08.20

      住宅部設計の半田です。ここの所のお天気で休み明けにやっと測量を1件完了する事が出来ました。先週の予定でしたが、妙な天気が続いたのと盆休みで1週間ずれてしまいました。新入社員の井口さん、暑い中大変ご苦労様でした!

     前回までの2回が少々専門的になりすぎてこのまま行くと判りにくくなりそうでしたので、心機一転図解入りのお話に変更して行きます。前回の話の元は、日本建築学会の資料でして一昨年東京で講習が有った時の物でした。これからの資料は、今まで私が受けてきた講習会の中で案外とっつき易かった物を使用します。

     まずは、土のさまざまな性質を図で簡単に描きますと図ー1の様になります。

     

     

     言葉で書きますと次の様に整理できます。

    1)力学的性質:強度特性、変形特性、圧密特性、透水性、動的特性、液 

      状化強さ

    2)物理的性質:粒度特性、土粒子密度、間隙比、含水比、液性限界、塑

      性限界

    3)科学的性質:粒の成分、PH

     やはり、言葉で書くと難しくなりますね!ホント!

     土は、さまざまな顔(性質)持っており、時々に応じてその顔色を変えます。時には、見方(抵抗力)となったり、時には敵(外力)となったりします。その扱いを間違うと、構造物の傾斜、転倒、沈下、土砂崩れ、土壌・地下水汚染など、人々の生活や構造物に大きな被害をもたらす事になります。建設工事に際しては、土の性質を良く知り、慎重に扱う必要が有ります。         

     長年何も起きなかったからこの土地は大丈夫とか、分譲地などで隣地や対面の土地の地盤が良かったからと言うだけで、大丈夫という判断は少々危険です。その土地の成り立ちを調べると共に、やはり地盤調査をする事が大切です。逆に地盤調査の数値だけで判断し、土地の成り立ちや土の性質を無視する事もまた、危険です。

     次は、土の種類と基本的な性質と土の構成と構造を図を使ってお話します。何か、夏休みの自由研究をしている様な気分の半田でした!

  • 雑誌に掲載されました!

    Posted on : 2009.08.11

    設計の池上です。

    住まいの設計(扶桑社)に 私が設計をしたO様邸が掲載されました!しかも6ページも!

    タイトルは7月号別冊の「ちょっとプレミアムな理想の家づくり物語」です。先月までは店頭にも並んでいたのですが、もう置いて無いかもしれません。会社にはいくつかありますので見たい方は声をかけて下さい。7層スキップフロアのすてきな住宅です。

    これからも沢山すてきな住宅が設計できるよう、がんばります。

  • コーヒーブレイク

    Posted on : 2009.08.10

     住宅部設計の半田です。

     2回続けて文字のみで書いて見ましたが、後で自分で読み返してみても少々解りにくいかなと思いましたので、図を集めて見ることにしました。揃うまでちょと一息コーヒーブレイクです。

     初めに私の趣味がアマチュア無線と書きましたが、現在の私の部屋の紹介をしましょう。 下の機器で全世界大抵のアマチュア無線家の方と話が出来ます。ここ数年は、設備の整備に追われ、余り電波を出す事も有りませんでしたが、ぼちぼち活動を本格的に再開したいと考えています。

     家を建替えたり新築する際に機器類や、アンテナタワーと言われる鉄塔を建てられる方が多く、最近では、富士で多分この辺りで一番高価なタワーが建ちました。私のところも20年来の夢で有ったアンテナを一昨年上げて現在もぼちぼちと調整に励んでいます。おかげで高いところに登ったり、足場を登るのが上手くなり、現場に行った時には、その成果が現れます。年のわりには、若い人より身軽です。

      それでは、次回は今までの土の話を図を使って再度説明します。

  • 第一章 土質2

    Posted on : 2009.08.02

     本日は、先日掲載した土の種類について各々説明してみます。

    土の種類が、その粒の大きさに依って区分される事は、前回でお分かりになったと思います。今回は、もう少し各々の土について書いて見ます。

    1、礫:粒の粒子が2mm以上の砕屑物(さいせつぶつ)の事。砂よりも大きい。礫は粒子  の大きさによってさらに細分されている。

       A:巨礫 径が256mmより大きいもの。

       B:大礫 径が64~256mmのもの。

       C:中礫 径が4~64mmのもの。

       D:細暦 径が2~4mmのもの。

    2、砂:岩石が風化・浸食・運搬され生じた砕屑物(砕屑性堆積物)、または、岩石が人工的に破砕された砕屑物、及び、珊瑚・貝殻などの破砕物をその粒子の粒径で分離したものの一つ。粒径が1/16mm~2mmのものを言う。

        粒径によって分類される事も有る。

       A:極細粒砂 62.5μm~125μm

       B:細粒砂   125μm~250μm

       C:中粒砂   250μm~500μm

       D:粗粒砂   0.5mm~1mm

       E:極粗粒砂   1mm~2mm

    3、シルト:砂よりも小さく粘土より粗い砕屑物。

       地質学上では、泥(粒径が1/16mm以下のもの)の中で、砂(粒径2mm~1/16mm)より小さく粘土(粒径が1/256mm以下)の少し粒が大きく粗いもの(粒径1/16mm~1/256mm)をシルトと呼ぶ。

    4、粘土:非常に細かい粒子で出来た堆積物のこと。土質力学の統一分類法においては、粒径(粒の大きさ)が5μm以下の土とされる。これより大きいものは、シルトと呼ぶ。

     上記の他に、前回もふれている特殊土層が有る。代表的な2つについて説明すると、下記の様になる。

     1、有機質土

        一般に、腐食土層と俗称される地層は、水性植物などの有機物が分解して土壌と

       混じり合ってできた暗褐色の土のことで、土質分類上は有機質土に区別される。有 

       機質土は一般に含水比が高く、小さな荷重に対しても圧縮性が非常に高い為、沈  

       下に対する充分な注意が必要で有る。また、セメントを主剤とする表層改良、柱状

       改良の場合、セメントの固化不良となる為特に注意が必要で有る。

    2、火山性堆積土

       ①ローム

         ロームは、粘土分の含有量が多く、火山灰質粘性土として扱われる。代表とされ

       される関東ローム層は、富士火山や箱根火山から供給された火山灰を主とする地 

       層で有る。関東ロームは不飽和であり、土の粒子が細かいわりには透水性が良い

       。また、多孔質にもかかわらず粒子間の結合力は強く、しっかりとした地盤を形成

       している。ただし、いったん土の構造が乱されると、土の強度は著しく低下し、水が

       加わると、さらに軟弱となる特徴があるので注意が必要である。

       愛鷹ロームも関東ロームと同様に富士火山、箱根火山からの火山灰が愛鷹山の山 

       麓斜面に堆積し、粘土化した地層です。おおよそ10万年前以降に堆積した地層と考

       えられており、その厚さは10~20mになります。

       ②黒ボク

      ロームを覆う表層の黒い土は黒ボクと呼ばれ。黒ボクはロームが腐食化する過程で生成されたものである。乱した時の強度低下はロームより大きく、小規模建築物の基礎の底面が黒ボクとなる場合は、地業工事において過度の転圧によりかえって支持力を低下させることがある。

    長くなりますので今回はこれまでとします。次回は、地形、地質を把握する為の資料についてお話したいと思います。

    蒸し暑い日が続いています。皆さん、お体に十分注意して梅雨?を乗り切りましょう! 

  • はじめまして

    Posted on : 2009.07.18

    はじめまして

    住宅設計を担当しています池上です。

    平成建設では設計スタッフがたくさんいるのですが、住宅の部署を作った当初から設計担当をさせてもらっています。

    当初は数人でスタートしたのですが、今では仲間も増え、営業、現場を含む数十人のスタッフと一緒に楽しく仕事をしています。

    とは言っても、担当設計士の中では一番若いかもしれません。

    初めなので、ちょっと自己紹介をします。

    実は高校までは電子回路の設計士を目指し、電子機械を専攻していました。大学で方向転換し、建築の世界へ没頭してしまいました。

    趣味:バイク、工作、機械いじり

    設計士として:住宅設計の仕事はお客様が一番幸せな時期に 一緒に夢を形にすることができる すばらしい職業だと思っています。

    7/18,19と私の担当した沼津市M様邸の完成見学会があります。若奥様のセンスがとても良く、2階のリビングは見ごたえがあります。是非この機会に遊びに来て下さい。

    はじめまして