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case.13 静岡県沼津市 I様・H様邸

玄関やキッチン、水廻りをそれぞれの世帯が持った、完全分離タイプの二世帯住宅です。 上下階同じ位置に、同じ使用目的の部屋をプランニングすることで、異なるライフスタイルの2世帯が、気兼ねなく生活する事ができるよう配慮しました。 二世帯住宅で不足しがちな収納も、ロフトを有効に使うことで十分なスペースを確保しました。世帯間のほどよい距離感を保ちつつ、お互いの時間を大切に考えた住まいです。




親世帯と子世帯の玄関が並ぶアプローチ。落ち着いた雰囲気の親世帯の玄関、シャープな印象の子世帯の玄関が対照的です。
玄関は別ですがアプローチが共有されているため、程よい距離感と安心感のあるエントランスになりました。


親世帯の玄関は、シックな雰囲気。入って左手の障子は、和紙調のアクリル板を使用しています。
この障子を開けると、リビングにある畳コーナーと繋がっています。
向かって右側に、手すりと収納式のベンチをつけました。


親世帯のリビングです。畳コーナーの床の間の障子は玄関に繋がっています。
畳コーナーの床を少し高く設定することで、キッチンに立つ人と、団欒を楽しむ人の目線の高さを揃え、家族の会話が弾むようにしました。段差部分は収納として無駄なく利用しています。


2階にある子世帯と、更にその上にある、お施主様用ロフトを繋ぐ階段。光を通し、圧迫感を感じないデザインにしました。
壁には丸い穴を開けることで、アクセントにしています。


子世帯には家族みんなで料理できる、アイランドキッチンを採用。キッチン、ダイニング、リビングを一つに繋げ、開放感のある空間にしています。
キッチンの上にキッチンを、バスルームの上にバスルームを、リビングの上にリビングを配置することで、生活の時間帯が異なる、二つの世代間の音の問題を軽減しています。


子供部屋はたっぷりとした収納スペースを含む3層構造。空間を活用しつつ縦に展開する楽しい部屋になりました。
子供部屋や寝室は北側に配置してありますが、光が良く入るようロフトに接している屋根は低めに設計し、十分な採光を得ることが可能に。
2階に設けたロフトは4箇所。それぞれ小屋裏を利用することで、二世帯住宅に十分なスペースを生んでいます。



建築予定地が、3方を住宅で囲まれた市街地なので、中庭を設けることで居住スペースへの採光と通風を確保しています。
また、中庭を通じてお互いの気配が伝わり、近すぎず、遠すぎない距離感が生まれます。

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