case.53 静岡県沼津市 T様邸
親・子・孫・曾孫の4世代が共に暮らす、同居型複数世帯住宅です。 施主様からは、「収納は多く」「前の住まいのパーツを活かして欲しい」というご希望を頂きましたが、 デザインに関しては殆ど当社にお任せ頂いたので、木を組み合わせた意匠、手斧のはつり、無垢材の使用など、木質感、大工の手造り感のある住まいを提案させて頂きました。 全館の壁に使用したホタテパウダーは自然素材のペイント材で、空気を清浄に保つ働きがあります。
エントランス。造りつけのベンチと手すりは大工の手作りです。
玄関・廊下には窓がありませんが、上階にトップライトと吹き抜けを設けることで、明るい光が差し込みます。
階段と仕口の意匠はデザイン性だけでなく、光と風を通しやすくする働きもあります。
2階吹き抜けからの眺め。
エントランスの壁・階段仕口に使用した木材は、木質感・大工の手作り感を出すために、当社大工が手斧で斫(はつ)っています。
大家族に嬉しい、大容量のシュークローゼット。
棚板は可動式なので、自由に高さを変更することができます。
靴棚の正面には便利なコート掛けも設置しました。
レインコートなど、ちょっとしたものを収納できます。
家族が集まるLDKはSE構法ならではの大空間です。
キッチンの天井には木板を配置。この木板と、木板を支える「大黒柱」が、LDKのアクセントとなっています。
1階はこの大空間LDKだけでなく、廊下も全て無垢のヒノキ材を使用。
2階ホールに隣接した畳コーナーは、襖を閉めることで独立した和室としても活用できます。床の間の床板は以前のお住まいの式台を再活用。
和室横の階段は、施主様の書斎へ続いています。
「収納は多く」というのが施主様のご希望だったため、室内のいたるところに収納家具、大小の収納空間を設けました。