case.84 神奈川県横浜市 T様邸
壁面後退ライン(建物や建物の部分がかかることが規制される領域)に囲まれた計画地の中で、可能な限り大きな空間を確保しました。 水廻りや収納をコンパクトにまとめる一方で、暮らしの中心となるLDKは、外部ウッドデッキと連続性を持たせて開放的な大空間に。 素材感にこだわる施主様のご希望で、無垢の木、鉄(鋼)、ガラスなど、小さなパーツに至るまで厳選した素材を使用しています。 徹底的に美しい納まりにこだわったベテラン監督。上物をほぼ一人で造り上げた若さ溢れる大工。 スタッフが力を合わせ、丹念に作り上げたお住まいです。
ウッドフェンスとバルコニーにウエスタンレッドシダーを採用。敷地が傾斜地にあるため、下方から見上げる視点をデザインに取り入れています。 木目が美しく映えるよう、外壁には黒いガルバリウム鋼板を使用しました。
ウッドデッキも耐水性に優れたウエスタンレッドシダーを採用。南面に大開口を設けたため、夏の日差し対策として、1・2階とも大きな庇を設置しました。
1階の天井は少し下げて、構造体である梁を露出。 建具を梁下いっぱいまで大きくすることで、圧迫感を感じない空間に仕上げました。 2階の床も無垢材を使用しているため、素材の断面が吹き抜けのアクセントとなるよう美しく納めています。
キッチンはオーダーメードで製作したものを配置しました。
奥様のこだわりは美しいステンレスのカウンタートップ。
特に、カウンターとシンクの間に継ぎ目や段差がないものをお望みでした。
また、シンクの縁やトップ角の鋭角さもポイントです。
カウンター側面には、ウッドデッキやフェンスにも使用した、ウエスタンレッドシダーを使用し、統一感のある空間に仕上げました。
1階とは趣を異にし、2階の床には深い色合いのルビーウッドを使用。一般的にはカリン材と呼ばれています。現状はフリースペースですが、いずれは間仕切りを設けて子供部屋とする予定です。