case.61 静岡県静岡市 M様邸
「家族が共に時間を過ごしつつ、独立した個々のプライベート空間も持ちたい」というのが施主様のご希望でした。 ご家族一人一人の個室を確保しつつ、パブリックスペースであるダイニングとリビングを吹き抜けによって繋げることで開放感を生み、広々とした暮らしを実現しています。 また、計画地が住宅密集地域にあったため、部屋や窓の配置など、プライバシーを確保しながらも採光性・通風性を高める工夫を凝らしました。
南北に長い敷地に建てたコンパクトな住宅です。片流れ屋根とし、バルコニーに木目調の外壁材を張った、シンプルな外観にまとめました。
建物の前には2台分の駐車スペースを確保しています。
住まいの中心となるダイニングは、廊下を無くすことで広々としたスペースを確保しました。階段下は収納と、洗濯機置き場として有効活用。
ダイニングに窓を設けられなかったため、階段に吹き抜けを併設して2階の窓からより多くの光を招き入れています。
東向きの大きな窓から光が降り注ぐ、明るい吹抜け。南面に配置したベランダからも、リビングの半透明の引き戸を通じて光が差し込みます。
施主様が選ばれたキッチンの赤に合わせて、階段手摺も赤く塗装しました。アクセントカラーが引き立つように、壁や天井の配色は敢えてナチュラルな配色にしています。
二階の洋室は、吹抜け階段を囲むように配置しています。
西側にしか窓を設ける事ができない洋室には、トップライトを配置し、安定した明るさを得られるようにしました。
ご家族の生活時間帯が異なるため、家族全員が利用するダイニングは1階に、主に子世帯が使う事の多いリビングは2階に配置しました。
ポリカーボネートの3枚引き戸を開けば、リビング・吹抜け・キッチンダイニングが一体化した、非常に開放感のある空間に。
パブリックスペースとプライベートスペースのメリハリを付ける事で、面積以上の広さを感じられるお住まいとなりました。