case.45 静岡県静岡市 O様邸
家相上の条件とデザイン性を両立させるため、施主様と多くのプランを検討し、外観を決定しました。 施主様が住まいに関して明確なビジョンをお持ちになっていた為、非常に有意義で無駄のない打ち合わせをすることができました。 外観、内観ともに、白・黒といったモノトーンを基調とし、随所にモダンデザインを織り込んだ住宅です。
外観は妻面と平面をモノトーンでまとめ、建物としてのキャラクターを明確にしました。オリジナルデザインのパンチングスクリーンをバルコニーに設置し、全体を引き締めています。
東面・北面は交通量の多い道路に面しているため、プライバシーを考慮し、開口部は抑えめに、セットバックは大きく取りました。
2階廊下は共有スペースとし、長机と間接照明を仕込んだ本棚を設置。白がベースの空間に黒い建具が良く映えます。
天井に照明器具は取りつけていませんが、ハイサイドライト(壁面上部の採光用の窓)を設ける事で、十分な明るさの間接光を得ています。
同時に、半透過性のポリカーボネート板を使ったスノコ廊下を採用し、階下にも陽光を導いています。
1階LDKには、2階共有スペースのスノコ廊下から光が落ちてきます。
キッチンダイニング、リビング、和室は、壁や床、天井を白でまとめました。
ロールカーテンや仕切り壁等で緩やかな独立性を保ちつつも空間として連続しており、広々とした開放感があります。
キッチンはペニンシュラタイプ(フルフラット対面型キッチン)を採用。
南側カーテンボックスの下端に合わせた垂れ壁を設置し、LEDの光のラインをもって、キッチンとダイニングスペース間の仕切りとしています。
和室は伝統的な様式ではなく、LDKの一部に設けられた「畳スペース」として設計しました。吊収納の下に床の間を配置し、間接光が背後から回るよう照明を配置しています。
モノトーンな内観に合わせて、畳表はグレーを選びました。
和室との境の天井にはロールスクリーンの収納スペースを設けており、それぞれの空間を区切ることができます。
- case.4 感性を豊かに
- case.30 シンプル・モダンスタイル
- case.76 石とタイルの家