case.91 静岡県静岡市 S様邸
都市の中心部にありながら、3階建てにすることで快適な通風と採光を確保したお住まいです。 一回り小さな3階部分は視界に余裕を持たせ、見上げた際の圧迫感を軽減すると共に、近隣へ落ちる日影の問題にも対応。 南北方向に大きな開口を設け、スリット階段や大きな吹抜けを採用することで、3階から1階まで光を導きつつ効率よく換気できるよう工夫しています。 アプローチは敢えて長く取り、通るたびに市街から個の空間へと気持ちを切り替えられる構造としました。
跳ね出しのバルコニー。深い軒は風雪や陽光を遮ってくれます。軒天にはレッドシダーを貼りました。
便利な畳スペースと、レッドシダーを貼った壁面。この壁面が内観・外観上のアクセントになるため、バルコニーの軒天には1階のような装飾をしていません。
開放感を重視し、階段室は区切らず連続した空間に。3階の子供部屋は壁面の一部をFIX窓とし、階段へ光を導くと共に視覚的な圧迫感を軽減しています。
3階に設けた子供部屋は多くの開口を設けており、非常に明るく、居心地の良い空間となりました。