case.92 駿東郡長泉町 T様邸
駿河湾を見下ろす温暖な地で、穏やかな生活を始められるお施主様のためのお住まいです。南北方向に延びる敷地を贅沢に使った平屋造りは、内部に二か所の庭を設けて採光・通風を確保。 漆塗りの浴槽、大工がはつった手斧(ちょうな)仕上げの赤松丸太、カバ桜の床板、炎の揺らぎを楽しむストーブなど、こだわりの品々が高品質な空間を構成します。
入母屋造りの屋根が和を意識させながらも、軒天の水平ラインや軒桁を隠したシンプルな列柱によって、同時にモダンな印象も与える外観。
南北に長く、前面道路との高低差がある敷地形状を活かした、長いアプローチ。
街とのゆるやかな境界となります。
エントランスは建物の中心に設けた坪庭に面しており、障子によって目線を庭に誘導しています。この坪庭と間接照明による柔らかな光が来訪者をお迎えします。
勾配天井や大きな開口によって開放感あふれるLDK。隣接する和室を開放し、一つの空間として使用することができます。
LDKの中心に設置したストーブが、リビングとダイニングを繋ぎます。
ダイニングからリビングの眺め。造りつけの棚はお施主様が買い求められた和家具を配置することを前提に、奥行や高さを調整しました。
お施主様こだわりの、お湯が柔らかくなる漆塗りの浴槽。ジャグジー、追焚き機能が付いています。