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case.44 静岡県御殿場市 M様邸

玄関、水廻り、LDKなどをそれぞれ世帯ごとに設けた、完全分離型の二世帯住宅。お施主様のご希望で、外観は英国のチューダー様式を踏襲しています。 上下階分離型に比べて、同一階で分離させた二世帯住宅は、複数世帯住宅で問題になりがちな「お互いの生活音の悩み」を気にする必要がありません。 世帯間に扉で仕切られた共用ゾーンを設ける事で、程よい距離感を維持しながら繋がる住まいとなりました。




お施主様のご希望だった「チューダー様式」は英国のチューダー朝時代に確立された建築様式で、住宅の場合は特に、木造軸組を露出させた壁の下に、石・レンガなどの壁を組み合わせたものを示します。


親世帯の住居部分はバリアフリー設計。それぞれのスペースを広めに取り、各所に手摺を設けました。
リビングにはウッドデッキと勝手口が隣接しています。車いすでの出入りを想定し、ウッドデッキにはスロープを併設しました。


親世帯と子世帯を、共用の和室が繋ぎます。
普段の生活のプライバシーに関する部分は独立させつつ、共用のスペースを持つことで程よく世帯が繋がる事ができます。


白い壁が印象的な子世帯リビング。
勾配を活かした高い天井、そして天井に設けたトップライトから明るい光が降り注ぐ、落ち着いた空間です。
右手の壁には、奥様ご希望の暖炉風ニッチ(飾り棚)をデザインしました。



子世帯のキッチンも白を基調とし、ナチュラルテイストでまとめました。
子世帯は床にメイプルの無垢材、扉にポプラの無垢材を使用。壁や天井の白とあいまって、やわらかい色合いの優しく明るい住まいです。
キッチンからお庭の緑を楽しめる格子窓は、施主様にも気に入って頂けました。


キッチン横には奥様のための作業室を設置しました。
趣味の手作り石鹸を作ったり、家事の合間にゆっくりと寛げるプライベートスペースです。

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