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case.82 静岡県駿東郡清水町 I様邸

施主様とお話をしていくうちにお寺巡りがご趣味と判明し、和の趣を散りばめたお住まいをご提案させて頂きました。 施主様こだわりの和室は、部分的に平屋造りにすることで二階の生活音をなくし、快適な寝室としても使えるよう計画しています。 和室から眺めることができる庭木は、以前のお住まいから一部移植しました。




異素材を組み合わせた外観は、天然のウリン材を使用した格子で和風の演出を。
アプローチには庭木や踏み石を不規則に並べ、表情を出しています。


施主様と何度も現場で色合いを確認した、こだわりの「濃墨色(こずみいろ)」の外壁。 不規則な刷毛目の跡が独特の表情を生みます。


施主様こだわりの和室。印象的な市松模様の襖は、桂離宮をイメージしています。
いずれ寝室としても使いたいとのご希望があったため、収納空間を確保するために押し入れを設けました。
上階がないため、とても静かな空間です。


和室の外には、使い勝手の良い縁側をご提案しました。
深く取った軒の下で、洗濯物を干したり、座布団を敷いてゆっくり寛ぐことができます。
障子を開ければ日本庭園が広がります。
庭に植えられた木の一部は、以前のお住まいの庭木を移植したものです。


和室の書院はご主人様が書き物をする、お気に入りの場所。
北鎌倉にある「長寿寺」小方丈の書院を参考にしています。
書院の窓は庭に面しているため、障子を開けば表に出ずとも庭園を堪能することができます。
和室は天井高を2.2mに抑え、落ち着いた空間としました。


空間のメリハリをつけるため、LDKの天井は高く、和室をはじめとする他の空間は低くしています。 また、LDKの一部は折り上げ天井とし、間接照明で柔らかく室内を照らし出すデザインを採用。 1階の床には無垢の相生杉を使用しました。


家事動線を考え、浴室と洗面脱衣室、キッチン、さらにその奥のパントリーが一列に並ぶ配置。
二か所に分かれている明り取りは、ひとつのトップライトから光を取り入れています。


2階ホールは、手洗いと書斎スペースを無駄なく配置。
外観デザインや和室の使い勝手を考慮し、思い切った空間活用をご提案しました。


旦那様の書斎コーナーは、階段・廊下との仕切りをなくすことで、広々とした空間になりました。
空間の寸法を測り、飾り棚と作り付けの机を設置しています。

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