case.24 静岡県伊豆の国市 N様邸
第一種低層住居専用地域という、法的に厳しい制限の中で床面積を可能な限り使い、ご家族4人それぞれの想いを実現させた住まいです。 ご要望を叶えるため、ロフトを設けたり、床下・階段上下・小屋裏までも収納などとして無駄なく活用。 共有スペースに加え家族それぞれのプライベートスペースを確保しました。 各室は必要以上に大きな空間にせず、ご家族一人一人の個性に合わせることで、快適性を実現しています。
このお住まいには、3つのリビングが設計されています。
こちらは一番目のリビング。ご家族皆さんが集まる場所なので、面積は3つのリビングの中で一番広くなっています。
中央に配置した掘炬燵は、床に直に座る時に比べ、座る時・立ち上がる時に、腰や膝に負担が掛からないというメリットがあります。
また、天井と壁には空気を洗浄してくれるクロスを使用しています。
二番目に大きなセカンドリビング。
寝室スペースとリビングスペースを隔壁で分けることで、それぞれの境界線をはっきりさせています。
小屋裏を利用した、大収納スペース。(下図参照)
天井高が140cmなので、大人が室内で直立するのは難しいのですが、座って作業するには十分な高さです。防音壁を採用しているので楽器の演奏も可能。
収納スペースとして、また趣味の部屋として、様々な使い方ができる万能空間となりました。
高さや床面積の法規制が厳しい土地でも、設計次第で大きな収納力を持つことができます。
小屋裏、ロフト、階段下、床下などを活用して収納空間にすることで、居住スペースを最大限にとることができました。
三番目のリビングは、広さこそ他の二つよりも狭いものの、ひときわ個性的です。壁の一面だけクロスを変更してクールな印象に。
勾配天井の形状を活かして、天井を高く取っています。
土地が、12種類の用途地域の中で一番規制の厳しい「第一種低層住居専用地域」であったため、設計上は様々な制約がありましたが、規制が厳しい分、非常に素晴らしい住環境のお住まいでした。