case.49 静岡県裾野市 M様邸
施主様のお父様が大変気に入られていた立派な門。 この門が外観デザインの起点となりました。 ご主人がとてもご家族を大切にされいて、打ち合わせをしていてもその想いがひしひしと伝わってきました。 お父様が建てられた家や、思い入れのある門の記憶を残したい、そんな想いで設計させて頂いた住宅です。
施主様のお父様が造られた、非常に立派な門です。和モダンな外観は、こちらの門に合わせる形でデザインしました。
門をくぐると、玄関アプローチが姿を現します。
アプローチは奥行きを出すため、軽く蛇行させたデザインとしています。
前庭はメンテナンスの容易さを第一に考え、防草シートの上に砂利を敷きました。
屋根と外壁は和風のテイストをふんだんに盛り込みつつ、窓の配置でモダンな印象に。
土の部分をできるだけ省いた前庭が白壁に映え、清冽さと”わび”を感じる外観となりました。
玄関は北側ですが、吹抜け上部の窓より十分な明るさを得ています。
玄関正面の2本の付柱は元々あったお宅に使われていたケヤキの7寸角柱を転用したものです。
廊下の飾り棚と玄関框は、この柱に合わせてケヤキの無垢板を使いました。
飾り棚は、廊下の照明も兼ねています。
ベンチは木材屋さんで取り寄せたクスの丸太を使いました。
合計24.4帖の広々としたLDKです。
リビング正面の壁には天然石タイルを使用し、天井梁にはチークの突板貼を用いて空間が単調にならないようにしています。
客間となる和室。
障子越しに見える丸窓は外観のアクセントにもなっています。
屋根勾配を意識しつつ、壁と窓のバランスを整えるために勾配天井としました。